Columnコラム
大規模修繕工事は計画通りの時期に実施した方がよいですか?
2025年 8月

case.40
マンション入居者の
Oさん夫婦(53歳・56歳)
大規模修繕工事は計画通りの時期に実施した方がよいですか?
原則として、長期修繕計画に定めた時期に実施するのが望ましいですが、状況に応じて前倒しや延期といった柔軟な見直しも必要です。
大規模修繕を予定通りに行うと、以下のようなメリットがあります。
❶建物の劣化具合に応じた適切な修繕ができ、資産価値の維持につながる。
❷修繕積立金を計画的に準備しているため、資金不足を回避できる。
❸居住者への説明責任を果たしやすい。
以下の場合は、実施時期の見直しが必要となります。
❶劣化診断(建物や設備の劣化状況を調査・評価する点検作業)の結果、建物の状態が良好で、修繕を急ぐ必要がない。
❷想定以上に劣化が進み、前倒しでの対応が必要である。
❸物価や人件費の高騰により、計画時より費用が大幅に変動している。
❹管理組合の財政状況が、当初計画と異なる。
長期修繕計画はあくまで「目安」です。修繕の実施については劣化診断の結果を踏まえ、管理組合総会で慎重に議論・決定するのがベストでしょう。