Columnコラム

大規模修繕の施工業者はどのように選べばよいですか?

2024年 3月

マンション入居者の Sさん夫婦(48歳・51歳)

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マンション入居者の
Sさん夫婦(48歳・51歳)

大規模修繕工事の施工業者はどのように選べばよいですか?

マンションの大規模修繕工事における、代表的な施工会社選定方法について解説します。

責任施工方式
大規模修繕工事の仕様作成から工事、チェックまで、全てを管理会社に任せる方式です。管理組合にとっては手間のかからない方式ですが、工事の手抜かりを見逃したり、工事価格が割高になったりする可能性があります。

設計監理方式
工事仕様の作成や見積もりの精査、工事品質のチェックまで、工事会社とは異なる設計事務所やコンサルティング会社に依頼する方式です。工事費の7〜10%程度の手数料を支払うことになりますが、第三者が介在する分、工事品質や価格に客観性を得やすいメリットがあります。

特命競争入札方式
管理組合がコンサルタントを受けながら、施行中、施工後についても安心した営業基盤を持つ管理会社の保証を得ることができる特命工事のような安心感と、競争入札による適正価格での工事を実現する方式です。

どの方式を採用するにしてもコストダウンに気を取られすぎず、必要・適切な修繕ができるよう注意して進めましょう。