Columnコラム

大規模修繕を行うと修繕積立金が値上がりしますか?

2023年 12月

マンション入居者の Eさん夫婦(36歳・37歳)

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マンション入居者の
Eさん夫婦(36歳・37歳)

大規模修繕を行うと修繕積立金が値上がりしますか?

修繕積立金は、マンションの将来の修繕に備えて積み立てるお金です。築浅のマンションであれば、そもそも修繕する箇所がないので積立金は貯まっていく一方です。しかし、10年、20年と経過すると修繕箇所が現れます。大規模修繕と呼ばれる外壁補修や屋上防水、配管補修を行ったり、マンションの資産価値を高めるために、新しい設備を取り入れたりすることもあるでしょう。これらの費用は、すべて修繕積立金によってまかなわれます。

修繕積立金はマンションを所有中、常に同額とは限らず、築年数が古いマンションほど上昇する傾向にあるというレポートがあります。築浅のマンションの修繕積立金が低いのは、まだ建物に傷みや不具合が生じておらず、修繕の必要に迫られていないからと言えます。築年数が古くなると工事が行われるため残高が減少し、将来の修繕の見通しが具体的になり、不足分を埋め合わせるために値段を上げるようです。

修繕積立金を値上げするかどうかは、管理組合の決議によって決まります。値上げを思いとどまらせたい場合、修繕積立金の値上がりが必要かつ適切なものかを検証するほかありません。修繕計画における工事内容や予算が、過剰になっていないかを確認するようにしましょう。