Columnコラム
大規模修繕工事の費用が足りなくなることはありますか?
2023年 11月
case.22
マンション入居者の
Aさん夫婦(44歳・48歳)
大規模修繕工事の費用が足りなくなることはありますか?
いつまでも快適なマンションを維持するためには、大規規模修繕工事は欠かせません。主な工事内容は、「防水工事」「外壁工事」「仮設工事」「設備工事」の4種類に分けられます。各工事の費用はマンションの規模や劣化状況によって異なりますが、多額の費用がかかることは確かです。
大規模修繕工事費用は修繕積立金から支払われますが、できるだけ安く抑えたいもの。そのためにも、複数の業者に見積り(相見積り)を依頼するようにしましょう。相見積りを依頼していることを業者に伝えることで、適切な見積りを出してもらいやすくなります。また、管理会社を通して工事をお願いすると楽ですが、コストが高くなる傾向にあります。見積書を見て不要な工事は実施しない判断ができるなら、相談してみると良いかもしれません。
それでも工事費用が足りない場合は、修繕積立金の値上げや工事延期の検討、一時金としてまとまった金額を徴収、金融機関からの借り入れ、といった対処が必要になってくるでしょう。いずれも総会決議が必要になるので、今後、大規模修繕工事をするマンションは費用が不足する事態に陥らないように、早いうちから対策を取っておくことをおすすめします。