Columnコラム

自主管理

2023年 8月

Iさんご夫婦(47歳・51歳)

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Iさんご夫婦(47歳・51歳)

自主管理とはどのような管理方法ですか?

分譲マンションを購入すると、区分所有法に基づいて、マンションの区分所有者で構成される管理組合に加入しなければなりません。マンション管理とは、管理組合が主体となって、建物や共用施設の保守や整備を行うことです。

マンションの管理方法は大きく分けて、管理組合自身で管理する自主管理方式と、管理会社に管理を委託する委託管理方式があります。一般的に多いのは委託管理方式です。自主管理の主な業務は、管理費の徴収、会計業務、居住者の名簿管理、設備点検、清掃業者の選定・発注など。

管理組合が自主管理方式を採用すると決めたなら、組合の中で役割分担をしていくことが望ましいです。設備点検など、知っておかなければ法律違反になることもあるので、管理に関するさまざまな知識を備えることも重要な業務といえるでしょう。

自主管理のメリットとデメリットは?

自主管理は、まず、委託管理よりもコストがかからないというメリットがあります。また、自主管理組合は管理業務を自ら行うので、管理に対する問題意識が高い傾向にあり、より細やかな管理を行うことが可能になるでしょう。そして、自主管理では管理組合内の連携が欠かせず、住民同士の接点が増え、交流が活発になります。そのため、災害時などいざという時に助け合うことができるでしょう。

デメリットとしては、高齢化による、理事会メンバーの〝なり手〞不足の問題が挙げられます。管理組合の理事会メンバーを中心に、マンションの管理を適切に行わなければ、建物や設備が老朽化し、資産価値が下がってしまうかもしれません。さらに、設備の故障や外壁の崩壊により、周辺地域に重大な危険を及ぼす可能性もあるでしょう。自主管理においては、管理組合が果たす役割が大きいのです。

自主管理

自主管理の場合、まず管理組合内で理事会が組織され、その後、理事長や会計担当といった役割が理事会から選出されます。