Columnコラム

地震対策・台風対策

2023年 6月

Oさんご夫婦(40歳・38歳)

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Oさんご夫婦(40歳・38歳)

マンションにおいてどのような地震対策が必要ですか?

マンションの地震防災対策としてまず考えられるのが、建物や設備の強化です。大地震等に対する耐震性能が不足している場合は、新耐震基準に準拠するための改修や耐震補強等を行う必要があります。

大地震の場合には、管理会社も含め公的支援に期待できないと考えられるので、居住者が協力して人命救助や消火活動などを行えるように、防災備蓄品を用意しておくことも重要です。居住者の安否確認を行うために、名簿の作成も必要になるでしょう。身の安全が確保できた後は、マンションの被害状況を把握し、修復に向けた検討をはじめます。

このような対策・対応をスムーズに行うために、マンション標準管理規約を見直し、居住者でしっかり話しあって準備しておくことが大切です。

マンションにおいてどのような台風対策が必要ですか?

台風防災対策としては、接近する前に台風の気圧や風圧、移動速度、進路など情報をしっかりと確認しましょう。場合によっては、排水周りの点検や廊下の窓閉めのほか、浸水しそうな場所に土嚢を積んだり、飛散しやすいものは移動させたりといった処置を施します。台風の規模によっては、居住者に避難を促す必要もあるかもしれません。台風通過後は被害状況を確認し、二次被害を防ぐ応急措置を行います。

いずれにしても地震と台風は、マンション独自の防災マニュアルを作成して、災害の対応手順や耐震工事や修復工事、防災備蓄品の資金の拠出などについて細やかに整備しておくことが重要です。自主防災会を立ち上げて、積極的な防災に取り組むマンションもありますが、そうした活動が活発ではないマンションの場合、まずは、緩やかなコミュニケーションづくりからはじめてみることをおすすめします。

地震対策・台風対策

マンション標準管理規約を見直し、独自の防災マニュアルの作成を。