Columnコラム

地震について

2022年 3月

マンション入居者のKさん夫婦(66歳・62歳)

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マンション入居者の
Kさん夫婦(66歳・62歳)

地震で外壁タイルが剥がれ落ちました。補修は自己負担になるって本当?

分譲マンション共用部の外壁が地震によって損傷した場合、外周部に足場を掛けて調査し、不具合箇所を張り替える作業に数千万円が必要です。マンション所有者が毎月支払う修繕積立金は、経年劣化による損傷に対して行われる修繕計画に使われるもので、地震など自然災害による損傷は見込まれていません。また、地震保険は柱や梁など主要構造部分の破損に対するもので、売主である不動産会社の保証も天災地変は対象外です。よって共用部分の修繕は管理組合負担で行うケースが多いようです。

しかし、外壁タイルは本来、地震や台風では簡単に剥がれないのが一般的で、原因は建設時の法律や施工ルールの違反である可能性もあります。剥落したタイル片の科学的な検査や、スリットの位置との関連性を調べるなど管理組合や管理会社で真相解明し、不具合の原因や補修費用を誰が負担するべきかを明らかにすることが大切です。

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