マンションの修繕積立金は何に使われるのですか？

マンションは新築・中古に関わらず、購入すると修繕積立金を毎月支払うことになります。修繕積立金とは10年、20年先の外壁や屋根の改修・修理、給排水管の修繕、取り替えなどのために長期的にオーナーが積み立てていく費用のことで、マンションによって積み立て方法や金額が異なります。

修繕積立金の積立方法には、修繕工事の累計額を計画期間中に均等に積み立てる「均等積立方式」と、最初の積立額を抑え段階的に積立額を値上げする「段階増額積立方式」があります。新築の分譲マンションは「段階増額積立方式」であることが多いため、段階的に修繕積立金が値上がりしてくことを想定して収支シミュレーションを行いましょう。

修繕積立金が安いマンションは何か問題がありますか？

少しでも毎月の修繕積立金を抑えたい場合は、修繕積立金の安いマンションの3つの特徴をチェックしましょう。

一つ目は駐車場または自動販売機があるマンション。駐車場や自動販売機は収益を管理組合が受け取り、管理費用として利用するケースが多いため、修繕積立金が低い傾向にあります。

二つ目は機械式駐車場がないマンション。機械式駐車場はパレットを動かす電気代やメンテナンス料など維持に関わるコストが高く、修繕費も高い傾向があります。

三つ目は戸数が多いマンション。規模が大きいマンションは戸数が多く、案分した金額が低くなるため、修繕積立金は低くなる傾向があります。

ただし、修繕積立金が安すぎるマンションは長期的な修繕計画が不十分な可能性があります。修繕積立金は外観の劣化や雨漏りなどを防ぎ、快適な住まいを維持していくために欠かせないものなので、安ければ良いというわけではなく、適正な金額であることが重要です。