Columnコラム
管理費について②
2021年 11月
case.2
マンション購入検討中の
Yさん(33歳)
マンションの管理費は、なぜ必要なのですか?
分譲マンションの維持管理にかかる費用を一般的に管理費といいますが、実際は管理費と修繕積立金に分かれています。管理費とは、マンション共用部分の清掃、設備点検などの維持管理や、管理組合などの運営をするための費用。修繕積立金は、建物の老朽化を防ぐための大規模修繕に備え、長期修繕計画に基づき、入居者が共同で積み立てる費用です。
土地や建物は放っておけば雑草が生え、老朽化するのは避けられません。そうならないように日頃から定期的に管理・修繕を行えば、建物の寿命をできるだけ長く保つことができます。管理費と修繕積立金の適正な利用は、マンションの資産価値を維持することにもつながるのです。
管理費はマンションの広さや戸数によって変わりますか?
管理費は、一般的に住戸面積、分譲価格、マンションの規模などによって大きく変わります。
住戸面積については、平均10から80㎡帯までは面積が広くなるほど管理費単価が低下、90㎡帯からは面積が広くなるにつれて上昇します。ワンルームマンションの管理費単価は、ファミリーマンションの2倍以上にもなります。また、分譲価格が高いマンションほど共有設備のグレード、警備体制、管理体制などがハイスペック化する傾向にあるため、管理費も高くなる傾向に。分譲価格が安いマンションと高いマンションとでは、3倍近くもの差があります。さらに、マンションの戸数帯別に50戸未満、100戸以上で見てみると、50戸未満の管理費単価は高く、100戸以上の管理費単価は安いようです。また、大分県の場合、温泉付きのマンションになると管理費は大幅にアップします。
いずれにしても、分譲マンションを選ぶ際は立地や性能とともに、マンションの管理内容や長期修繕計画のチェックも重要といえます。
外壁の塗り替えは4~6年に1回、外壁の補修・屋上の防水補修は12年に1回が目安とされています。